でけたー^^
ぼかし&多色を用いたイラストをどのように1/150に表現するか… 一つの懸案であったこのバスですが、遂に完成に到りました。 MD(カラー印刷)ではドットが出てしまう上に解像度の問題で細かい表現が満足に出ない、レーザーでは白が印刷出来ない、デカール等を多重に重ねると1/150では厚みが気になるのではないか~~などなど、殆ど八方塞がりの状態でしたが、フルカラーインレタを用いる事で一気に解決してしまいました。 さらにこのレタ、今まで私が知るものとは全く性質が異なっている事に本当に助けられました。 世の中にはいろいろな手法や技術があるものですね。 まだまだ極狭い世界しか見えていない事を痛感させられました。
車体の加工については
2009/07/31の記事をご参照下さい。
塗ってから気付いてしまった窓下のモールは、方向幕等に使うステッカーを細く切り出した後に黒く塗装したものを使用して誤魔化しました。 レタの保護も兼ねてクリアを厚めに吹いて固着させましたが、それでも触れ方によっては歪んでしまう恐れは完全に払拭出来ず、やはりモールを付けるなら、加工前にプラで表現しておけば良かったと後悔しています。 モールと窓との間に見えてしまう車体色の部分(車体断面)は黒に塗っておいた方が良かったかも知れません。
さて、肝心のインレタですが、今まで私が触れて来たものは、凸凹したところには馴染まない~が常識でしたので、先ず一旦デカールに転写してから貼り込む方法を取ってみました。 が、、パネルラインや凹みに馴染ませようとソフターを使うと… 残念、レタが溶け出してしまいます。 むむぅーーと思いつつ失敗した部分を除去していると…何だか妙に伸びるのです>このレタ。 そこで、ダメ元で普通に車体に転写した後、溝や凹みに押し付けてみると、あれま、そのまま定着してしまいました。 しかも割れ等も起こらず、正に1/150でラッピングしているかのような感覚です。 この性質には本当に助けられました。 特に後面など点検蓋のヒンジやパネルラインなど凸凹だらけの車体ですので、デカール+ソフターが使えない&普通のレタのような性質ではお手上げだったかも知れません。 デカールではないレタですので、当然余白が残る事も無く、これは嬉しい誤算でした。
1:この状態で既におかしい?? 鉄道模型用(サードパーティーメーカー製)でよく目にするレタとは違う事が判るかと思います。 ベースの白の膜が強く、一部を定着させるだけで残りも綺麗に剥離します。 これのお陰で側面から後面に回り込むような絵も問題なく転写出来てしまいます。 普通のレタは擦っていない部分はシートに残って切れてしまうのですが…
2:押し付けているところ。溝や浮いている部分を押し付けて定着させます。 糊も強力で、バーニシャなど硬いもので擦らずとも定着してしまいます。 指の腹で押し付けるだけで十分な位です。 押し付けにはガイアのフィニッシュマスターを使いました。
3:切れる事も無く見事に馴染んで&定着しています。 バスではパネルラインが多い為、車体に大きく描かれるようなものはレタでは難しいと思っていましたが…… これなら側面全体などのラッピングも行けそうな感触です。
ただ、一点惜しい部分もあります。 それは水色の矢印部分のように、下地の白が見えてしまう部分が所々にある点です。 このレタ、恐らく下地の白の上に何らかの方法でカラー印刷(若しくはカラー印刷後に下地白をコート)しているものと想像していますが、このくらい小さな世界では若干ズレが生じてしまうようです。 従って、文字単体などには通常の(クロマテック)レタの方が精度は良さそうです。
押し付けに使った道具。 白いパッドとそれを取り付けるスティックが入っています。 パッドはぷにゅぷにゅした感触?? 指の腹のような感触を細かい部分に使いたい時に非常に重宝します。 デカール作業にも持っておくと便利です。
この車両、車種的にはド本命ではないのですが、思っていた以上に満足度は高いかも?
で、肝心のレタの出所ですが、発注については完全に人任せなので「判りません」(ぇ これだけ書いて来てそんなオチ?? はぃそのようです。 今意味ネーじゃんって聞こえた気がしますが。。すみませぬ(^^; こんなものも世の中にはあると言う事で今日のところはご勘弁を(滝汗
値段は版代込み1万円弱/A4とか。 最後の手段と考えれば個人的には安いかも。 仲間で4分割くらいにしてシェアすれば… ですが、何やら個人からは受けないとも。交渉次第かな。