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2010/09/25  烏口のはなし

烏口

今日は唐突に烏口を取り上げてみます。
僕のように、かつてGM(グリーンマックス)のカタログで工作の魅力にはまった世代には、烏口と言えば直ぐにどんなものかイメージ出来ると思いますが、最近はあまり使われなくなってしまったようで、webでも雑誌でも登場する機会がめっきり減ってしまったように思います。 それもあってか烏口を知らない人も多く、話をしても反応めっさ薄し~なんて場面もあったりして、ちょっとだけ寂しく感じていました。

さらに、使ったことがある人(世代)でも、烏口と言えば「車体にモールドされたHゴム等に色を入れる道具」との認識(GMカタログや当時のTMSではそう言った使い方をされる事が多かった)が強いせいか、失敗>失敗>また失敗>>お蔵入り>結果「あれは難しい道具だ」と言うイメージを持ってしまった方も多いように感じています。

確かに塗装済みの車体に色を入れるには「簡単」ではなく、コツや慣れが必要だったり、(エナメルを使わない場合は)一発勝負の度胸も必要、モールドの状態によっては烏口では無理若しくは効率が悪い場面もあって、「難しい」と感じてしまうのも無理はありません。

今日はそんな慣れが必要な「難しい場面へ使ってみよう!」などと面倒な事は言いません。 技術的にも簡単でとっても有用な場面もあるのでちょっとだけ紹介させて~が趣旨です。 もう使いこなしている人には無用の話。




じゃぁ何に便利なのか…

とにかく有用なのは窓ガラスの色入れ。
バスコレの場合は逆T窓(T窓)、前面/後面窓~特に外周部は本当に使えますし、鉄道模型も今ははめ込み窓が基本ですから、窓パーツ側のサッシやHゴムなんかは特に有用です。 作業の速さと仕上がりの美しさは烏口ならでは。 上手く行けばムラも最小限に抑えられ、製品の印刷とも何ら遜色なく仕上がります。  
窓なら下地に塗装もありませんからやり直しも安易ですし、変な気負いも必要ありません。


窓に有用と書きましたが、通常の上下サッシ窓は烏口では効率が悪くお勧め出来ません。 画像丸囲み部分のようなモールドがクロスした場所はにじみが起き易いのですが、サッシ窓はその箇所があまりにも多い為です。 面倒でもマスキング>吹き塗装の方が結果的に早いでしょう。(サッシに銀を塗装した後に縦に走る窓柱に使う分には良いかも知れません)

しかし逆T窓にはとても有用です。 私はもうこれがないとやってられない…正に必需品。
とは言え、手放しに簡単なのは画像で言う緑色の部分で、次いで青の部分、ちょっと気をつけたいのが燈/赤の部分になります。 燈/赤部分は烏口を走らせた終端にクロスするようにモールドがありますし、モールドが外周部(緑)より薄めなケースが多い為にじみに注意します。


前面/後面窓のフチにも持って来いです。 前面については、ワイパー/方向幕の下/真ん中のゴム部分/ワイパーのモールドが掛かる下辺はコツが必要だったりモールドがダルくて難しい場面もありますが、外周部(左右と上部)には簡単に使える場面も多いです。

後面は一番簡単な部類です。特に左のエルガや自作窓のように外周にモールドが無いものは烏口を使うメリットは大きいです。 筆でもモールドがあればその出っ張った部分に乗せて行けば良いですが、モールドが無いものはガイドになる部分が無い為、きっちり入れるにはマスクする必要があります。 その点烏口ならパーツのフチをガイドに均一な線を素早く引く事が出来ます。前回の記事のタイトル画像(枠囲みの窓)などは正にそんな場面です。



まぁ、、グダグダ書くより見せた方が早いよね… ってことで先ずは映像をどうぞ。
コンデジ撮影なので画質はご容赦。480pに設定又はYouTubeサイト上で見るとちょっとだけ見易いかも??

一つだけ。
おまけで雨トイや窓下のモール、ホイールアーチに入れている場面がありますが、実際のバス製作(本番)では普通にマスクして吹いてます。 以前はやってた事もありましたけれども、今はすっかりチキン、、あんな度胸はもうありません。(最近また烏口を使うようになりました) あくまで参考に。カメラを抱えて作業するって難しい。。



私が普段使っている烏口は最初の画像手前の小型のものです。 生憎メーカーと品番は忘れてしまいましたが、1000円するかしないか程度のものだった気がします。 後ろは内田洋行製のKDタイプと言うものですが出番は殆どありません。 製図や版下に使う訳ではないので、刃先は余り鋭く研がず引っ掛かりが起こらないよう滑りを重視しています。 引っ掛けるとそこから滲んでしまいますし、ましてパーツに傷を付けてしまっては意味がありません。

開き具合については、左の絵のようにモールドがすっぱり嵌ってしまうような状態は開き過ぎ、モールドより若干狭い程度がやり易いです。 基本的には"パーツの外側に"若干傾けて、モールド(パーツ)のエッジをガイドに色を入れて行きます。 ダルいモールドに入れる際は直立させて~なんて方法もありますが、それは慣れが必要な「技」ですのでここでは触れません。

塗料については、新品状態ではにじみやはみ出しが起こり易く、慣れないと使い難いかも知れません。 若干シンナー分を飛ばして"トロ"っとした感じのものを用意します。 ただし、あんまり飛ばし過ぎて"どろ"っとまで行ってしまうと、上手く流れず使い難くなったり、塗装面も馴染まず綺麗に仕上がらなくなります。ほどほどに。


映像で使った窓のアップ。
若干ムラが出ている箇所もありますが悪くは無いかな… 何しろ横から見た時にもきっちり直線が出るのでとっても見栄えが良い~これが烏口を気に入っている点です。

一つだけコツを挙げるなら、引き始めたら終端まで極力パーツから烏口を離さないこと、出来れば同じ速さと角度を保って引き切る事でしょうか。 また、外周部は映像のようにかなり傾けてしまっても構いません。 横の部分(パーツの側面)が若干太くなってもはめ込んでしまえばほぼ見えません^^


引き終わりにある縦ラインとクロスする部分に溜りが出来てしまったケース、さらに完全に滲ませてしまったケース~失敗の代表例です。 外周では滅多に起こりませんが、中ほどのモールドではモールドがクロスした部分で起こり易いです。 塗装する順番は失敗し易い部分から、この場合中ほどのモールドから進め、最後に外周を塗ると効率が良いでしょう。 前の画像で言う赤>燈又は青>緑の順。

中ほどの部分がどうしても上手く行かない場合は、そこだけ吹き付け塗装してから外周だけ烏口でも良いと思います。 無理に全部の場所を烏口で入れる必要はありません。


~こんな感じに駆け足で書いてみましたが、「烏口=難しい」と喰わず嫌いにならず、簡単な場面もあるので是非使ってみて欲しい、、上手く伝えられたならばとても嬉しいです^^


たまにはこんな記事もアリかな??






 
今回の趣旨とは外れますが、ちょっとだけ応用編…


KATO103系の前面方向幕Hゴムモールドの表面だけに色を入れたもの。 右の小さな画像は編集で大袈裟にはみ出させてみましたが、1/150の模型で一番目が行くのはこんな場所ではないかと感じます。 世の美しい作品はどれもこう言った場所に凄く気を遣われてますね。


同じく側面のHゴムモールドに色を入れた例。 KATOの新103系はモールドにエッジがあり、ある程度の太さもあるのでやり易い方でしょう。 練習台には好適??


映像のおまけにホイールアーチに色を入れる場面を2回入れましたが、色入れの方法が異なっていたのにお気付きでしたでしょうか? 2回目は図のように一旦僅かに塗料を置き、それを足掛かりに烏口を横方向にスライドさせて色を入れています。 上の103系は前面窓(はめ込み窓)を除き全てこの方法を用いています。


まぁ…応用は後の話し、、先ずははめこみ窓の色入れに使ってみて^^

7年前…


by blog-MrT | 2010-09-25 16:53 | 技とか逸品とか
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2004年8月以前は未処理です。 その他のハイライトされていない月は管理人サボリの為記事がありません。



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