早速走行セットに付属するブルーリボンシティを弄ってみました。
先ず思い浮かぶネタは最新式のLJG-でしょうか。 電動式クーラー、エンジングリル・側面ウィンカー・給油口の位置変更などが主な工作メニューになります。 ISO10穴ホイールについては何れ製品が出るだろうと、とりあえず雰囲気が異なるアルミホイールでも履かせて
代用誤魔化しておくつもりです。
実はこれ、当初長電バスにするつもりだったのですが… ある部分をよく観察せずに作ってしまったお陰で結局いつも通りの都営向けになってしまいました。 個人的に鉄道部門も好きな事業者ですし、同社の標準色を上手く且つ近代的にアレンジした塗色が兎に角ツボなんですよね。 ただ、短尺はLJG-しか居ないらしいので、白バスに余裕が出たら標準尺でリベンジしましょう。
にしても白バス沢山欲しいなぁ、、、何方かシクレか何かと交換しません?なんて(無理だ罠
さて、工作記事の前にざっとLJG-の外観についてACG-/BJG-との違いをおさらい。
ここで唐突にクイズ。
『この2台のうち都営バスの中で"外観的に"レアなのはどちらでしょう?』
ってか、3分以内にこの2台の違いを言い当てられたらモデラーとしてとても良い目を持っていると思う(笑)
、、私?? 当然気付かず…気付いていたら無事長電バスとして進行していた筈、、
やはり一番目が行くのは屋根上の電動クーラーでしょうか。 ご覧の通りとってもメンドクサイ形になってます。 幅は電池ケースとほぼ同じ位、高さはほーんの僅か低いように見えます。 配管後端の収め箱も何気に厄介な形してますね。
エンジン側面のグリルは小さい穴が増え、ハッチ自体も40mmほど幅が広くなっています。
画像で直上の窓柱とパネルラインの位置関係や、一つ前のパネルとの隙間が違っているのが判るかと思います。(一応窓の寸法も測ったところ両者全く同じでした) また、給油口でしょうか、一つ前のパネルにあった蓋はLJG-には無く、前輪後ろに移動しているようです。
下は実車の実寸値を元に模型的解釈で描いた図です。(実車はパンチング打ち抜き) 元々の開口部はそのままに前方に40mm広く、さらに小さな開口部が追加された形になっているようです。
ハッチの丸いツマミは50mm(パイ)です。←ここまでやる??
左上 : 地味に非常口のレバーの窓?(←何て呼ぶのだろう?)が丸型>角型に変更されています。
右上 : ISO規格の10穴ホイール正面。 そのうち製品で出る気がしますけれども…
中段 : 側面ウィンカーの位置が変更され、形状も以前より大きなものになっています。 大まかな大きさはベースでw130mm×h65mm程度(レンズ単体はもう少し小さくなる)車体からの出っ張りは60mm弱程度です。
東急バスなど一部の事業者にはBJG-でこの形態のウィンカーを持つ車が居るそうです。過渡期の車両かな?
下段 : 後部エンジン下はカバーで覆われています。(この部分は見た目ACG-/BJG-もほぼ同じ) バスコレもバンパー下に一部分が表現されてますが、床板との兼ね合いから完全ではありません。 反対側は見える部分はカバーではなくマフラーになってます。 そういえば、バスコレの床板はマフラーが反対ですねぇ。
一先ずこんな感じでしょうか。
他にも外観上ここが違うぞ~など御座いましたら突っ込み頂ければ嬉しいです^^
さて、車体の加工メニューはこんな感じです。
前輪後ろの小さな蓋は
セレガGDのこの部分から切り取って移植、その代わりにエンジングリル直前の蓋を埋めます。 ウィンカーはとりあえず削除しておき、塗装後に取り付ける予定です。
前頭部のファンカバーはいつも通りプラ材から切削したものに交換。 そのまま取り付けると地面に対して水平にならないので、右側に紙一枚程度の下駄を噛ませて取り付けています。
非常口のレバーの窓?はデカールで表現する為不要=削除。ウィンカーも削除します。 屋根上の配管は種車と全く異なるので一旦全て削除します。 新たに作り直した配管の素材はA=w0.9mm程度×t0.25mm、B=0.5mm×0.5mmです。 屋根に接着したら#1000程度のペーパーでほーーんの僅か角を削ぐ感じで均します。 こうすると如何にも「プラ素材で作りました」的な質感を消すことが出来ます。 後端の収め箱は資料画像を見ながら適当に削って作りました。
それと、こちらの側の屋根肩にパーティングラインが目立つ固体があり、モールを生かしつつ真面目に処理しようとするとドツボに嵌る予感。 反対側=ドア側ではモールの後ろの方がかなり薄く良く判らなくなってますので、仕上げの邪魔になるモールはいっそ全て削り取ってしまい塗装で表現しても良いかも知れません。
クーラーはPJ-エルガ等の製品に乗っているデンソーパッケージクーラーを種に加工しています。
正面の開口部はもう少し横に広い方が似ている・後ろから見ると今一…等々いろいろ思うところはありますが、とりあえずこれでお茶を濁しておくとします。
工作は4つ並んでいるファンのうち3つを団子状に切り取るところから始め、あとは適当にプラ材を組んで削ってパテ盛って… 全て行き当たりばったりの成り行き作業なので文章では上手く説明出来そうにありません。 後ろのユニットは種を縦に3分割にして幅を詰めています。 長さは真横画像を参考に。
エンジングリルも自作しました。 t0.5mm程度のプラ板の上に各種プラ材を井桁状に(形になるように)組み、最後に凹んでいる部分が大体0.13~0.15mm程度に仕上がるよう表面を削って仕上げています。 途切れてしまっているグリル下のカバーは適当なプラ板を接着して延長しておきました。
それにしても、このタイプのグリルを持つ車は全国的には殆ど見掛けないなんて思ってもみませんでした。 上の方で書いた図面通り、殆どの車は追加された細長い穴の下にもう一つ穴があるのが普通で、穴が無いこのタイプは今のところ都営バスのV代車でしか見つけられていません。 長電は…当然のように穴が開いてます、、(落
「こんなところ共通仕様でしょ」と思うよね普通? より大きな画像を持っていた都営バスを参考に何の疑いもせず作ってしまった訳です。 ついでにこの時はハッチ幅も違っている事にも気付いておらず、結局どちらにしても中途半端なものになってしまいました。 バスってほんとに油断出来ないな…
そんな訳で、クイズの答えはエンジングリルの違いで上=「N-V293」が正解。
ちなみに、都営バスのLJG-ハイブリッド車はV代前期(平成22年度前期)の1ロットしか投入されていないにも拘らず、確認出来ている中ではV293号車だけ穴の多い右側のタイプになっています。 同営業所・同ロット・続番の僚車V292号車は左のタイプですし、何故こんな部分に仕様の違いがあるのか謎です。
逆に全国的には右のタイプが殆どな模様。 都営以外で左のタイプを採用している事業者あるのかな?
他事業者では極普通の形態>都営の中では地味~~~にレア??
== special thanks!! ==
TH様 HTVON様 しゅう様 イーチコ(目黒新橋)様 画像提供並びにご協力感謝申し上げます。