先月末に開催された全日本模型ショー2014にてパネル告知された「神奈川中央交通オリジナルセット4」ですが、今日はその試作サンプルを続報としてお伝え出来る運びとなりました。 前回part.3に続き情報が先行する形となり誠に僭越では御座いますが、株式会社神奈中商事様より試作サンプルをお預かりしましたので、現段階での仕上がり具合などお伝え出来ればと思います。
今回は出来るだけ見せて欲しいとのご依頼もあり、レポートと同程度に多アングルから撮影してみました。 一応前置きとして…試作品の性格上修正前の箇所がある事、特に屋根上機器については現状パーツと車体の色が異なっていたり、固定も仮だそうです。 また、私の撮影技術が未熟故、特に色についてどうしても上手く再現出来ず実際とは異なる場合があります。 これらについて是非留意の上ご笑覧願えれば幸いです。
前置きはこの辺にして、つづきをどうぞ。
※10月19日 キュービックのフロント方向幕や販売日時等について追記しました。
※11月14日 販売会用意数等追記しました。
■品番:K138 いすゞキュービック KC-LV380L ふ93号車プロトタイプは1999年に藤沢営業所に投入された「ふ93」号車。神奈中のキュービックでは最後に投入されたグループで、現在は北越後観光バスに譲渡されています。随分前に公式:
かなちゅうごだわり.com(ブログ出張所)にて寸法を計測されている様子がアップされていましたが、どうやらこの為だったようです。
試作品を観察すると、神奈中らしい点が3つほど盛り込まれています。
・お決まりの特徴?前面運賃幕の表現(弁当箱のような出っ張り)
・新ステップと呼ばれる特徴的な前扉のステップ
・短尺にも拘らず全て2枚組ユニットの細い窓が並ぶ右側面の窓
前面窓についてはこれまで同様バンパーの上から方向幕基部の下までを透明パーツとした構造になっており、新たに運賃幕と片持ちモーターになったワイパー点検蓋の表現が追加されています。 お借りした試作品ですので、窓パーツを外して実際に従来製品の窓パーツと入れ替えてみる互換性の検証は出来ていません。
新ステップについてはこの世代の特徴でもあり、格納時にはステップが通常の車より高い位置に固定されるのも独特です。公開されていたパネルにも表現は盛り込まれていたものの、まさかこの形態を作って来るとは驚きました。 工作者目線で見ればこれが逆に難儀な部分となりますが、右側面の窓配置も独特ですし、神奈中はそれ自体にファンも多い事から、そんな目線よりもきちんと作ってあった方が喜ぶ方は多い……そう考えれば溜飲も下がるといったところでしょうか。
■品番:K139 日デ/富士重工5E P-U32N ひ16号車こちらは1986年上期に投入されたUDシャシーのN尺5E。 波線模様が特徴の旧塗装にあって、この代までは前面の塗り分け(所謂金太郎塗装)が浅目である事が特徴です。次回納車分からはオレンジ色が下方まで伸びており、それに比べると幾分すっきりした印象に見えます。 付属のステッカーには白幕も含まれており、エンジングリルの違いを無視すれば85年辺りの白幕車として遊んでもそれほど違和感は無いと思われます。
製品としては5E5台セット等でリニューアルされたL尺製品と長さ以外は基本造形や構造は同じ。 こちらも神奈中仕様の特徴である前面の運賃幕が表現されています。
キュービックについては、昨今定番になりつつある前面方向幕にハメコミ窓を新採用、サンプルでは隙間も無く良い感じにはめ込まれています。 が、率直に言って良いのかな…… ぱっと見て上下方向の寸法が足りないように感じます。
設計段階でもう少しイメージを損ねないよう味付け出来なかったのか、、この一点は本当に惜しいです。
※↑語弊がある為「設計段階で」に取り消し線を入れました。
設計意図と印刷指示が噛み合っていなかったようです。この点について下方に詳細を追記しています。
5Eの方は安定した出来栄え。方向幕横のマーカーランプはボディー側にマーカーを印刷し、窓を透明化する事で窓内に内蔵された姿を上手く表現しています。もちろん形としてモールドが有る訳ではありませんが、曲面窓のレンズ効果も手伝ってかそれっぽく見えるのは不思議。マーカーの銀フチ印刷が良い仕事をしているようです。
こうして並べてみると、5Eに比べキュービックの窓ガラスは僅かに青又は緑色に着色してあるように見えます。
キュービックはナンバー左に手掛けが付くタイプ。5Eについては2丁バックランプの左側は印刷で対応、リアウインドウには当時冷房車の特徴でもあった高圧ガス表示(透過仕様ステッカー)が上手い具合に表現されています。 屋根上のマーカーは製品では赤に修正されるそうです。
過去に発売された製品との比較です。 画像上でも実際の目視でも今のところ概ねpart.3と同じ色に仕上がっています。 part.2はとは若干の差がありますが並べて違和感が出るほどではないです。part.1(90周年記念セット)については差が大きくここでは省きました。 通風機やクーラーについては別パーツです。
品番はご覧の通りK138とK139。
これで現時点での空き番号の残りは2台分、順当なら東海バスセットになりますが果たして…??
試作品の紹介はこれで終わりです。
肝心の販売方法や価格・限定数については現在調整中との事で、現時点で確定事項をお伝えする事は出来ませんが、イメージしている内容としては~~
・年内に発売出来るよう出来るだけ準備を進めている。
・価格は出来れば大台には乗せたくない。・数は前回より絞った。
~~との事でした。参考程度に。
今後公式にも情報が来ると思います。この記事にも情報が入り次第追記したいと思います。
→
かなちゅうこだわり.com
ここから10/19追記分です。
キュービックの方向幕について、その後のお知らせです。
皆様からお寄せ頂いたご意見は商事さんにも届いておりまして、早速この部分について修正を掛けるよう動いているそうです。 画像左は現状ですが、これは設計ミスではなく設計時の意図と印刷指示が噛み合っていなかった為にこのようになってしまったようです。 よく見ると車体側に11弾と同じようにゴム表現が残されており、ここを黒に印刷する前提で設計したものの、その意図が印刷指示時に伝わらずガラス側に印刷してしまった格好です。
画像右側は試しにPC上で車体側にあるゴム部分に黒を入れ、尚且つ上下の一部が見えなくなっている方向幕を見えるように加工した修正後のイメージ画像です。(公式のものではなく私個人が加工) 実物はガラスの部分が光って見えたりしますのでこの画像と全く同じには見えないと思いますが、概ねこんなイメージで仕上がって来るのでは予想しています。あとは印刷精度勝負でしょうか…
ガラス化の賛否は別として、先ずは試作品そのまま発売される事は無いと言う事は確認できました。
近く修正品も上がって来るそうですので、公式ブログにも掲載されるのではないかと思います。
また、既にご存知の方も多いかと思われますが、発売日や価格などが公式ブログにて公開されました。 販売会の場所についてはpart.2やpart.3と同じ場所ですので、再々掲になりますが過去の記事も列記しておきます。
《 販売会の詳細 》● 開催日時 : 2014年12月13日(土)朝7:00~昼12:00
● 開催場所 : 平塚紅谷町「まちかど広場」特設会場 (part.2/part.3の時と同じ場所です)
● 価格 : 1セット1,900円(税込)
● 当日用意数 : 4,000個
● その他 : 東海バス・立川バスのグッズ販売もあるようです。
新グッズ「路線図カレンダー」はちょっと欲しいかも^^
《 リリース情報 》●
かなちゅうこだわり.com ブログ出張所該当記事 リリース告知(順次更新中)
《 発売箇所の情報 》住所からweb地図上で検索すると若干違う位置を示してしまいますが、実際の場所はここです。
詳しく→
Googleカスタマイズマップを見る駅から行く場合は西口からのルート(オレンジ色)の方が若干近く約300m/徒歩3分位、北口からはパールロード商店街を通って(緑色)約430m/徒歩5~6分です。 ただし、前回と同様の並び方だとすると、販売開始間際に(行列が出来てから)到着する場合は北口から行列対応ルート(紫色)を行った方が最後尾に辿り着き易いかと思います。 最短ルートは早朝向けかな…
※今回公式ブログに列の方向について触れられていますので変更になる可能性もあります。今後のリリース情報は要チェック。 前回同様のようです周辺のネットカフェは残念ながら少なく、コンビニはローソン・ファミリーマート、近くの紅谷町公園にはトイレがあります。 駐車場はざっと見て回った限り十分な供給量はあるようです。 これら情報は
Googleマップにまとめておきました。地図上の各アイコンに情報を記載してあります。 ※駐車場やネットカフェの情報は昨年調査時のものですので料金等若干異なる可能性があります。
《 番 外 ? 》バスコレとは関係ありませんが、個人的に気に入ったものを少しだけ。
えっ?宣伝??
ええ、それも若干入ってますが個人的に結構ツボな商品でしたので、ちょっとだけ取り上げたいと思います。
これは最近発売になったばかりの「神奈中ミニミニ方向幕」で、左がNo.1:厚木営業所 前面幕、右がNo.2:運賃幕です。 方向幕好きの私としてはNo.1の方に目が行く筈ですが、今回ツボったのは運賃幕の方。下段の画像のような1台~数台にしか採用されなかったレア仕様も収録されています。模型を作る方なら参考資料にもなる訳です。
くるくると回して行くと・・・
・・・おっ! なんか居る!!
デタ!!
これがやりたかった(汗 スヌーピーバスの貸切運用時に見られた幕です。
しかしこれではまだ不十分。デフォルトではエアロスターKになっているボディーの部分を青にしてやれば完璧です。
※注:このコマはデカールを使った追加加工によるものです。製品には入っていません。念の為子供の頃にティッシュの箱と割り箸で作ったお手製方向幕、チャリに乗っけて遊んだっけ… 今は良い時代ですね、かの三彩工芸社謹製だそうです。 奈良交通でもう少し大きいタイプが製品化されていた気がしますが、それをさらに小さくミニチュア化したイメージでしょうか。 本物と同じ材料/手法で作られているので小さいとは言え違和感を感じません。普段余りグッズ類には反応しない管理人ですがこれは楽しい^^