YAMATE LINERノンステップもいよいよロールアウト近し?? 最後はバスコレの工作では何気に手が掛かる窓の仕上げ。地味な作業故かボディーとはまた違う面倒臭さがあり、毎度ながら気が重くなる作業でもあります。 追い込み作業~方向幕や各種表記も用意しつつ、、、作業台も自ずと散らかって来ます。
本当はこの記事をすっ飛ばして完成!!~としたかったのですが、更新間隔も延び気味、場繋ぎ兼ねて窓の仕上げについて簡単に書いてみる事にしました。
今回窓の仕上げはこんな感じに。 逆T窓なので
烏口でサッシに色を入れても良いのですが、銀色は塗料の性質から失敗の確率が高くなりがちな事・筆や烏口で塗る場合と吹き付けた場合では発色(輝き)が違って来る事がある・エアロスターは他の車種よりサッシが太い~等からエアロスター+銀サッシについては吹き付けで仕上げる事が多いです。 使用した塗料はGAIAのブライトシルバー。 マスキング時に欠けが起きないようEXクリアーを若干足し、シンナーにGAIAのNP203を使用して出来る限りの対策を取ってみました。結果はまま良好。
前面は何時もはパーツ外周は烏口で塗装。中ほどにあるディティール=ワイパーやゴム類は吹き付けで仕上げています。 今回は製品の印刷で綺麗なものを拝借~横着しました。 神奈中独特の運賃幕部分は元のセーフティウインドウのモールドを削って平らにしただけ+デカールを貼った簡易表現です。
ノンステップバスで良く見る側面後部の目隠しや中扉の戸袋部分は製品は表側印刷ですが作品では裏から吹き付け塗装で仕上げています。 裏から塗る場合は出来る範囲で少し広めに(真裏だけではなく表から見えない余白の部分も)塗装しておくと、斜めから見た時にパーツの厚みで生じる隙間が消え具合が良いです。
エアロスター且つ銀サッシの場合厄介なのはサッシ間の黒でしょうか。 これまでは製品準拠として製品と同じく裏に塗装していましたが、今回から表側から隙間にエナメル塗料を流す方法に変えました。最初からこの方法を取る方が普通? 裏から表現する場合は細い隙間をマスキングする必要がある、、これ結構手間だったりします。
エナメルでの色入れ(流し込み)作業で気を付けたいのは窓表面にはみ出さないようにする事でしょうか。2番目の画像のようにサッシの上にはみ出す分にはOK、窓表面に流すと後々厄介な事になります。
理由はこれ。エナメル塗料の溶剤は透明樹脂(スチロール系?)に使うと表面を曇らせてしまうのです。 PETROLEはちょっと触れただけで即曇り、タミヤの純正溶剤もPETROLE程ではないもののやはり曇ってしまいます。こうなってしまうとコンパウンドを使用してそれなりに頑張って磨かないと元に戻りません。
もしエナメル塗料を窓表面にはみ出させてしまった場合は、クレオスの青ラベルシンナー等油性アクリル用の薄め液でも落とす事は可能。短時間作業なら窓を曇らす事もまず無いと思われます。
(※汎用ラッカーシンナーなど強力なものはNG 樹脂が溶けます) しかし、今回のように下地に銀の塗装面がある場合は薄め液を使うと当然これも一緒に落ちてしまい、リカバリ作業=また銀色を塗装する必要が出て来ます。 よって流し込み時のはみ出しはサッシの上までに~が吉。
曇らせる性質を逆手にとって、、、ストラクチャーの場合、余りにもピカピカでは不自然な事もありますので、そんな時はPETROLEやX20を使って曇らせてしまうのも手です。
画像はピカピカな透明パーツに塗って一旦曇らせ、ティッシュやキムワイプ等で擦ってマス目の中心部だけ若干艶を取り戻す感じで表現したものです。
ボディーはクリア保護も完了してこんな具合に。 仕上げた窓を組み込んで99%完成~あとは乗降中表示機を付ければいよいよロールアウトです。 そう言えばワンステYAMATE LINERも完成記事を書いていなかった模様。これも合わせて近日・・・かな。