先日基本塗装まで終了していたMP107K試作冷房車(塗装変更後)ですが、その後色入れ工程も順調に進みいよいよ佳境になって参りました。 この車両の工作は側面窓のはめ込み窓化が一番のハイライトと言っても良く、今日はその窓部品を製作しました。 少々贅沢な構成になってしまいましたが、2台目以降へ向けてのテストケースとして躊躇せずパーツを奢ってみました。
ドアと戸袋部分を除いた側面窓パーツは全部で5点になります。 材料は5E用をベースとして一部にHT用の窓を使用しています。
・ドア~ドア間(関東バスドア側用窓にある方向幕下の部分+運転席側1ユニット分)
方向幕下の引き違い窓部分を使います。
・中ドア後ろ1(HT用画像の部分を横倒しにしたもの+国鉄バスドア後ろ1ユニット分)
縦横比が良いものを探したところHT用この部分が良さそうでした。 もちろん横倒しにして車掌窓部分に見立てます。 HT用の窓は僅かに上下比率が違う為真ん中にサッシが来ませんが、その場合右側を大きく見せた方が実車の雰囲気と合いそうです。
・中ドア後ろ2(国鉄バス用ドア間窓2ユニット分)
他の部分と比べこの部分は狭い窓が必要です。 実車の真横画像を見ると、車体側に残した柱(画像赤字の部分)はもう少し細くても良さそうですので、この部分を加工した場合、関東バス用の2個並んだ部分を使用すると良さそうです→(今回使用した部分より2ユニット合計が僅かに大きいので柱を削った場合都合が良い)
後に運転席側から2ユニット分を切り取り、サッシ一辺を追加加工したものに変更しています。
・運転席側(運転席側共通部品2枚から組成)
すみません
過去記事2006/10/10をご参照下さい。
運転席側は下記の非常口後ろ部分共々下辺を削って高さを調整しています。 運転席側については5E用そのままでは明らかに入らない為ですが、ドア側は何故かそのままの高さでも入ってしまいました。何ででしょ?MP118デフォボディーの窓高さがドア側/運転席側で微妙に違うって事?? たまたまなのか???
・非常口後ろ(適当な箇所から現物合せで切り出し~画像は上下逆さまで撮影してしまいました)
残念ながら丁度良い大きさの窓がありませんでした。 一辺は切りっ放しになりますのでサッシモールドがありませんが、そこは適当に加工してみました。
窓は面一感を極力崩さないよう隣り合うものは接着し、車体裏側にも干渉しないように適宜加工しておきます。 その後
*正規のサッシ部分に銀を、窓柱部分に車体色を塗装します。 この他当時の都バスにはドア窓に「自動扉」表記があったり、MP107/118シリーズの特徴?運転席上部の細い窓が濃い青若しくは濃い紫になっているなど、是非押さえておこうと思っています。
*製品の縦に銀を入れてある部分は実は柱の部分だったりします(一部製品や関東バスを除く)
よく見るとその脇に薄らサッシモールドがありますので、本来そこが銀になります。
さて、とりあえず形になった窓を試しにはめ込んでみると今一つしっくり来ません。 5Eの窓は画像のように断面が斜めになっている為で、このままでは上側のはめ込み深さが不足して不自然な感じになってしまいます。(MPも若干窄まりはあるのですが…) そこで干渉する部分をカットしたりアートナイフを横にスライドさせて削るなどはめ込み深さを確保します。 2枚目の画像にある運転席側窓はその加工前段の形態ですが、この対策を施すと運転席窓や非常口窓を切り取る事になり「のりしろ」が殆ど無くなってしまいます。 従って車体側にも何らかの方法で窓保持リブを追加する予定です。
何だかごちゃごちゃになってしまいましたが、これで何とか窓は完成、工法も確認出来ました。 昨年10月に工作を開始して以来約半年…ようやくロールアウトまであと少しの段階まで辿り着きました。