ふぅ~ YAMATE LINER & KANACHU-BUS ようやくここまで進展しました。
ご覧のようにほぼ完成状態なのですが、まだ車体本体にクリアを吹けておらずとりあえずキット状態で一旦停止。 今回はインレタ多用&貼り付け範囲が車体全体に渡る為、保護しておかないと触り難いデリケートな模型になってしまう、、、この時期のクリア吹きはタイミングが難しいです。 早く組みたいぃ~~(悶々
~そんなこんなで、とりあえず今日はキット状態での途中報告と、レタをお買い上げ頂いた方へレタ貼り付け時のヒントを取り上げたいと思います。
窓パーツ一式。
前面は種車が15弾北海道中央=銀色ワイパーな為、一旦全部塗装を剥がして一から塗り直し。 セーフティーウインドの無い形態への加工はゴム表現を削って平らに仕上げただけです。 塗装したら車椅子マークと運賃幕デカールを所定の位置へ貼り付け、方向幕ステッカーを裏側に固定。 方向幕は車体側に貼ると位置合わせがシビアになるので、窓の裏側に裏紙を剥がさず極小さく切ったメンディングテープで仮程度に固定しています。 窓ガラスの色落しはIPAではなく模型用シンナーを使いましょう。 IPAは稀にガラスを曇らせます。
側面サッシは基本的に製品まんま。なるべく印刷が綺麗なものを選びました。 ~と言ってもサッシ間の黒が見えない部分があったりするので、各所簡単に仕上げています。 よく工作種車は汚いものを選ぶ~なんて言われる事がありますが、私の場合特に窓ガラスは印刷の綺麗なものを種車にして楽をする事が多いです。
さらに、神奈中バスは側面方向幕が小型ですので、製品の該当部分をMr青ラベルシンナーを浸した綿棒などで擦って落とし、ステッカーを前面同様裏側に固定して仕上げています。 中扉直後の窓左下に正方形の車椅子マーク(頒布したデカールでは大きい方)を貼り付けています。 前扉下に出っ張っているリブは動力ユニット対応準備として切断しておきました。
後面は一旦全て剥離した後外周のゴム部分に烏口で黒を色入れ。
車椅子マークと今回は旧ロゴ時代としてカラーインレタに入っている3楕円マーク(大)を貼り付けて準備完了です。
やきとり一式~~じゃなくて下回り一式。
タイヤは屋根等と同じ茶色に、内装は実車のシートモケット色に合わせてその辺に転がっていたグレー=Mr35 明灰白色/三菱系を吹き付けておきました。 本当は前面運転席の部分だけ茶系にしておいた方が前から見た時に実感的かも知れないですね。→ここはあえて玩具っぽい匂いを残す私の拘りでそのままにしていますが… ついでにシャシーにそれっぽく車名を表記してみたり^^
リア方向幕は車体側に基部を作ってそこに貼り付けています。
車体関係ではこの他乗降中表示機を製作しておきました。※
1mm幅 0.4mm厚プラ素材から切り出し、上下に丸みを付けています。(最初の画像真ん中辺にあるちっこいパーツ)
※追記:現在は1mm幅0.25mm厚のプラ材から作り直しています。少し厚過ぎました。
~とまぁキット内容はこんな感じでしょうか。
ここから先はインレタ貼り付けのヒントです。
何しろ自分用に製作したもの=完全自分仕様、、なので、ちょっとコツが要る箇所があります。
また、以下の画像は解説用に無加工の仮車体を使っていますが、尿素給水口の部分をご覧頂くと判るよう、少なくてもこの蓋は埋めておいた方が無難です(「R」の下の@KanagawaChuoが綺麗に貼れません)
また、反対側の非常口のドアノブ窓のモールドも削り落として平らにしておいた方が仕上げ易いです。
今回使用したツールです。
この中でガイアノーツのフィニッシュマスターは是非用意しておいてください。 本来の用途はウェザリング用ですが、指の腹の感触(プニプニした感じ)を細かいところに使いたい場合に非常に重宝します。今回は押し付け(定着作業)に使います。
左のシートは梱包などに使われる薄いスポンジシートです。 この上に置いて作業しないと、折角貼り付けた反対面が作業台に擦れて剥げたり傷付いたりします→これも必須。 ぱっと手に入らない場合は車両ケースの底の薄いウレタンでも代用出来ます。
その他、バーニシャ(擦る)・アートナイフ(切除する/レタを切り出す)・両面テープ強力タイプ(レタの除去他)・メンディングテープ(レタの固定)・ピンセット・金尺・割り箸・養生テープなど適宜。
今回は一例としてYAMATE LINERのドア側を取り上げてみます。
先ずはセオリー通り簡単に動かないように各所を固定して擦る準備をします。 この時LINERの「L」の一部を切除しておくと、その後剥がす際にシートに残らず作業し易くなります。
写真ではシャシーを取り付けていませんが、実際の作業では車体の歪み防止としてシャシーを取り付けておきます。
※ 車体の窓開口部とロゴ上辺の間隔は0.2mm程度です。トンボ入れるの忘れました(汗
※ ドアやパネルラインに合わせる用のトンボは完全に信用しない方が吉、ちょっとズレてました(謝
特にKANACHU仕様の方は…適宜調整の上貼り付けて下さい。申し訳ないです。
準備が出来たら全体を擦ります。 このレタは比較的定着性強めですので、必要以上にゴシゴシ擦る必要はありません(シートが歪むほど擦るのはやり過ぎ)
作業を進めて行くと、タイヤハウスのモールが邪魔(モールの際が擦り難い)+ドアの凹み部分など一部擦れない箇所が出て来ると思います。 ドアの段差で擦れない部分はこのまま放置、モールの周囲はシートが歪まない程度に近くまで擦っておき、際(キワ)はとりあえずそのままで構いません。 無理に擦ろうとすると歪みます。
全体に擦れたらいよいよシートを剥がします。
実はここが一番のポイントでして、図のようにシートをめくる際、方向を考えて+ゆっくり静かに剥がすと擦っていない部分も綺麗に剥離してくれます。(このインレタは一部の市販品に見られる"擦ったところしか剥離しない"性質のものとは少し違います) かと言って、めちゃくちゃ強度がある訳でもありませんので一応繊細な作業は必要です。 特にドアは断面にもロゴの白が入る為、この部分を切らさないよう注意して下さい。 →KANACHU BUS仕様の「A」も同様です。
上手く行くと、上の画像のように一部が宙ぶらりんな状態で剥離出来ると思います。
ここでフィニッシュマスターが活躍します。
宙ぶらりんになっている部分を慎重に車体に押し付けて固定して行きます。 このインレタはほーんの僅かですが伸びる柔軟性もありますので、モールのキワまでしっかり固定出来ると思います。 ドアは当てゴムの中まで綺麗に入ると思います。 また、定着性が良い為、柔らかいフィニッシュマスターで抑えたところを一々硬いもので擦る必要もありません。 文字が歪まないようくれぐれも慎重に。
余った部分はアートナイフなどで切り込みを入れてから粘着テープやナイフの先端を使って綺麗に落とします。
一部パネルラインを跨ぐ部分もフィニッシュマスターの先端を使って押し付けておいた方が良いでしょう。 ただしパネルラインの凹部分に追従するほどには伸びてくれませんので、ほぼ間違いなく切れてしまうとは思いますが、ルーペで覗かない限り(裸眼で見る程度なら)それほど目立たない気がします。 どうしても気になる場合は余白に小さな四角を入れてありますので、それでタッチアップする要領で貼り込んで下さい。 ちなみに私はそのままにしてあります。
この後、別に用意してあるドア部分の「TE」を貼り込みます。
さて、実車と比べ特にホイールアーチ周辺の見え方が違う部分があります。 これには少々理由がありまして、もし気になる場合は
以前の記事の下の方を参照願えれば幸いです。 管理人的に弄りたくない部分~~かと言って変にデータアレンジしても余計に不自然になりそうな気もするし…… 結果そのままのデータを採用しました。 その為無加工の場合はタイヤハウス周辺の見切れ方が若干異なってしまいます。
前面や後面への作業では、このような感じに固定して作業しました。 作業机に割り箸を養生テープ等でしっかり固定し、その端に両面テープを貼り付けて車体を固定します。 上下逆になってしまうのが難ですが、とりあえずしっかり固定出来るのはメリットです。
また、前面については、窓が無い状態ですとレタを固定するテープの足掛かりになる部分が少なくやり難い為、ツメを折ってしまったり傷が付いたジャンクの窓があれば、それをはめて作業した方がベターです。 家では表面の凸を削り取った専用の窓を用意してあります。
塗装する前に、この部分を平らに仕上げておいた方がレタ貼り作業はやり易くなります。 また、添付のデカールを使って復活させる場合、インレタonデカールになりますので、デカールフィッターやマークセッターなどの軟化材入りのケミカルは使わないよう注意してください。最悪レタが溶けます。 コマが小さいですのでもし補助が必要なら、HIQパーツブランドのデカールフィクサーは軟化成分が含有しておらず、合成糊のみですので使用出来ます。 さらにインレタにも含まれていますが、レタ=一発作業ですので、腕に自信がある方向け~というか、形はデカールの方が近いかもしれません。
→KANACHU仕様のドア側中扉後の「出口」も同様のケース、レタの上に貼るので注意して下さい。
取り急ぎこんな感じでしょうか。 それぞれやり方はありますので、あくまで参考程度に^^
さて、、、週末はいよいよエアロエース発売ですね。 何時何処に買いに行こうかなぁ…^^